2016年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 305-3 原子炉設計,原子力発電所の建設と検査,耐震性,原子力船

[1G08-11] 設備耐震設計1

2016年9月7日(水) 16:40 〜 17:45 G会場 (久留米シティプラザ スタジオ2)

座長:今岡 哲男(日立GE)

17:10 〜 17:25

[1G10] 原子力発電施設に適用する制振装置開発に向けた基盤整備

(3)粘性ダンパ適用時の地震応答解析手法の開発

*伊東 亮1、片山 洋1、服部 靖1、樋口 智一1、中島 潤1、楢原 由樹子1 (1.(株)東芝)

キーワード:制振装置、粘性ダンパ、耐震、地震応答解析、応答スペクトル、複素モーダル解析

地震応答解析手法の一つとして応答スペクトル法が良く知られている。応答スペクトル法は制振対象の振動特性(固有振動数、減衰比、振動モードなど)から地震時の最大応答を推定する方法であり、その簡易性から原子力の耐震設計において良く用いられている。しかし、現行の応答スペクトル法は実モーダル解析に基づいており、粘性ダンパのように局所的に大きな減衰力が作用し、振動モードが変化する場合には、十分な評価精度が得られない。ここでは、振動モード計算に、減衰の影響を考慮できる複素モーダル解析を導入し、局所的に大きな減衰力が作用する条件においても高精度な評価が可能となるよう、応答スペクトル法を拡張した。簡易な2自由度系モデルおよび蒸気発生器を模擬した多自由度系モデルを用いて解析評価を行い、詳細解析である時刻歴解析との比較により、本手法の有効性を確認した。