2016年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 305-3 原子炉設計,原子力発電所の建設と検査,耐震性,原子力船

[1G12-14] 設備耐震設計2

2016年9月7日(水) 17:45 〜 18:35 G会場 (久留米シティプラザ スタジオ2)

座長:青木 孝行(東北大)

17:45 〜 18:00

[1G12] 原子力機器の高加速度振動試験に適用可能な共振振動台の導入

*酒井 理哉1、嶋津 龍弥1、金澤 健司1、大鳥 靖樹1、堤 喜隆2、栗林 俊之2 (1.電中研、2.中部電力)

キーワード:耐震性、原子力機器、耐震試験、機能確認、高加速度

基準地震動の増大により原子力発電所の耐震余裕が減少しており、振動実験などにより耐震安全性の確認が重要である。また、地震PRAにおける機器フラジリティの観点でも現実的な機能維持限界を求める必要がある。過去の地震時動的機能確認試験は、振動台の加振能力で制限されることが多く、本来の機能維持限界を把握するためには、高加速度の振動実験が可能な設備の導入が必要であった。このため電中研では、最大加速度20G(20×9.8m/s)で振動実験が可能な共振振動台の開発導入を行ってきた。本報告では、2重ばね別置き方式として考案し実用化した、共振振動台の基本的な性能を述べる。また、原子力機器の振動実験への適用性について概要を示す。本装置は、原子力機器の耐震安全性向上に資するため、高加速度の振動実験に活用を図る。