2016年秋の大会

講演情報

一般セッション

IV. 核燃料サイクルと材料 » 404-3 燃料再処理

[1H10-13] 湿式再処理

2016年9月7日(水) 15:35 〜 16:40 H会場 (久留米シティプラザ スタジオ3)

座長:飯塚 政利(電中研)

16:05 〜 16:20

[1H12] 遠心抽出器のスラッジ耐性に関する検討

(8)スラッジ堆積による抽出性能への影響評価

*坂本 淳志1、佐野 雄一1、竹内 正行1、松浦 孝信2、坂本 幸生2、関田 智2 (1.原子力機構、2.原子力エンジニアリング)

キーワード:遠心抽出器、スラッジ堆積、抽出性能

遠心抽出器のスラッジ耐性に関して、スラッジの堆積が抽出性能へ及ぼす影響に関して報告する。既報のとおり、遠心抽出器において、スラッジの堆積が現れるのはロータ内部(分離部)にのみ限定される一方で、ロータ外部(混合部)においては、スラッジが堆積しないことが確認されている。遠心抽出器においては、混合部において二相が強力に攪拌されることで抽出操作が行われるが、このとき、抽出性能に寄与する因子としては、混合部における二相の混合時間、並びに分散状態が挙げられる。本研究では、これらを踏まえた抽出性能に関する一連の調査を行い、スラッジ堆積による影響について評価した。結果として、ロータ内部へのスラッジの堆積は、混合時間や分散状態へ影響を及ぼさないことが確認され、抽出性能に対して影響がないものと推測された。最終的には、ウランを用いた抽出性能の評価を行い、これらの傾向が妥当であることが確認された。