2016年秋の大会

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一般セッション

VI. 保健物理と環境科学 » 保健物理と環境科学

[1I05-08] 線量評価

2016年9月7日(水) 15:55 〜 17:05 I会場 (久留米シティプラザ 小会議室)

座長:吉田 至孝(INSS)

16:10 〜 16:25

[1I06] オフサイトにおける防災業務関係者の線量評価モデルの検討

(1)福島第一原子力発電所事故時の防災業務関係者の活動内容と被ばくに寄与する核種の検討

*嶋田 和真1、廣内 淳1、木村 仁宣1、宗像 雅広1 (1.日本原子力研究開発機構)

キーワード:防災業務関係者、線量評価、オフサイト

原子力施設の緊急事態にオフサイトにおいて住民の避難誘導、救助、輸送等を行う防災業務関係者の線量評価モデルを検討するために、福島第一原子力発電所事故時のオフサイトで活動した防災業務関係者の活動内容・外部被ばく個人線量及び被ばく線量に寄与する放射性核種の組成に関して検討を行った。防災業務関係者の活動内容は事故後1週間程度とそれ以降で大きく異なること、活動内容によって一日の作業時間が大きく異なることが示唆された。福島第一原子力発電所事故時のオフサイトの外部被ばくに寄与する放射性核種割合の推定結果として、プルーム通過時点はキセノン133が主であること、プルーム通過後の沈着した核種からはテルル132及びヨウ素132の寄与が大きいことが示唆された。これより、防災業務関係者の線量を評価するためには、事故経過日時に応じて活動内容と核種組成比を変化させる必要があること分かった。