2016年秋の大会

講演情報

一般セッション

VI. 保健物理と環境科学 » 保健物理と環境科学

[1J13-17] 線量計測

2016年9月7日(水) 16:05 〜 17:25 J会場 (久留米シティプラザ 中会議室)

座長:廣内 淳(JAEA)

16:35 〜 16:50

[1J15] 福島第一原子力発電所における放射線のリアルタイムモニタリング

*尾崎 大輔1、金濱 秀昭1、小幡 伸也1、松澤 俊春1、塩入 正敏2、今井 光宏2、池田 泰啓2 (1.東京電力ホールディングス、2.富士電機)

キーワード:リアルタイムモニタリング、線量率モニタ、連続ダストモニタ

福島第一原子力発電所構内で働く作業者が、安心して作業を行えるよう、作業現場に線量率モニタを設置(線量率の見える化)するとともに、現場に出向く前にも構内の線量率及び空気中放射性物質濃度を確認できるリモートモニタリングシステムを構築した。このモニタの設計工夫や実際にモニタリングした結果を紹介する。
線量率モニタは、1F構内の作業環境変化に対応できるよう可搬性や電源構成の多重性・省電力化を実現し、また現場の作業者が容易に確認できるよう視認性を重視して設計した。リモートシステムでは、伝送を安定させるため、各モニタや中継機が相互に通信するメッシュ構造のネットワークを構築。また、構内全域に伝送ネットワークを構築したことで、緊急時のモニタリングへの即応性も向上した。この他、作業者が現場出発前に線量率等を確認する端末は、80インチの大型ディスプレイで、且つ直感的に操作できるようタッチパネルとした。