2016年秋の大会

講演情報

一般セッション

VI. 保健物理と環境科学 » 保健物理と環境科学

[1J18-22] 放射線(能)測定1

2016年9月7日(水) 17:25 〜 18:45 J会場 (久留米シティプラザ 中会議室)

座長:佐藤 大樹(JAEA)

17:40 〜 17:55

[1J19] 海上移動型放射線モニタリングシステムに用いる船舶内の線量率分布の計算(2)

*梅谷 圭吾1、大藤 広暉1、森 豊1、金崎 真聡1、小田 啓二1 (1.神戸大学大学院 海事科学研究科)

キーワード:放射線防護、モンテカルロ計算、船舶、線量分布、内部被ばく

現在の原子力防災体制では、災害発生直後の対応は、モニタリングポスト及びモニタリング車による放射線測定が中心であるが、東日本大震災のように道路網も大きな損傷を受けてしまうような大規模自然災害の直後においては、もうひとつの経路、即ち「海の道」からのアプローチが有効である。そこで、我々は既存の緊急時放射線モニタリングシステムを補完する「船舶を活用した海上前線基地」の運用を提案している。 前回の発表では、いくつかの検討課題の内、乗船者の被ばく管理という観点から、上空に放射線核種が浮遊していると仮定して、これらからのガンマ線による船舶内の線量率分布をモンテカルロシミュレーションコードEGS5を用いて計算した結果を報告した。今回、線源の形状および船内領域をより精細化して計算を行うとともに、内部被ばくについても検討する予定である。