2016年秋の大会

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VI. 保健物理と環境科学 » 保健物理と環境科学

[1J18-22] 放射線(能)測定1

2016年9月7日(水) 17:25 〜 18:45 J会場 (久留米シティプラザ 中会議室)

座長:佐藤 大樹(JAEA)

18:25 〜 18:40

[1J22] コロジオン薄膜試料台を用いた全反射蛍光X線測定による排水中ウランの分析

*松山 嗣史1,2、伊豆本 幸恵1、酒井 康弘2、吉井 裕1 (1.量子科学技術研究開発機構、2.東邦大学)

キーワード:全反射蛍光X線分析、ウラン、排水

排水中のウラン放射能は法令で定められており、これまではα線計測法を用いて排水がこの値を満たしていることを確かめてきた。しかし、この方法は前処理や測定に多くの時間を要するため、迅速に排水中のウランを測定することが困難である。そこで、我々は全反射蛍光X線分析法を用いて迅速かつ簡便に排水中のウランを測定し、放射能に換算する方法の開発を行っている。本研究では、15倍に簡易濃縮した排水をコロジオン薄膜試料台に10 µL滴下・乾燥させ、3分間全反射蛍光X線分析した。本方法における検出下限値は法令で定められる排水中の濃度限度の1/100未満であった。排水を管理する施設では、検出下限値が濃度限度の1/100未満の手法を用いる。このように、本法は、法令上の要求を満たして排水中のウランの放射能を迅速かつ簡便に算出する方法である。