2016年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 304-1 伝熱・流動(エネルギー変換・輸送・貯蔵を含む)

[1K19-22] シビアアクシデント

2016年9月7日(水) 17:40 〜 18:45 K会場 (久留米シティプラザ 大会議室1)

座長:古谷 正裕(電中研)

17:55 〜 18:10

[1K20] 高速増殖炉の炉心溶融事故後冷却挙動の研究

(31)溶融ジェット挙動に対して界面固化が支配的となる条件

*岩澤 譲1、阿部 豊1、金子 暁子1、金川 哲也1、齋藤 慎平1、坂場 弘2、小山 和也3、成合 英樹1 (1.筑波大学、2.三菱重工業株式会社、3.三菱FBRシステムズ株式会社)

キーワード:高速増殖炉、炉心損傷事象、炉容器内終息、溶融ジェット、界面固化

高速増殖炉における炉心損傷事象の炉容器内終息達成のために,事故後冷却性の評価が重要となる.このとき,冷却材中にジェット状に射出された溶融燃料挙動の詳細把握が必要となる.実機では,溶融物と冷却材の初期接触界面温度が溶融物の融点以下となることが想定される.これを模擬する目的で,低融点金属と水の温度条件を設定した著者らの研究では,界面固化が発生する条件においても,冷却材の初期温度が高く,溶融ジェットの侵入速度が大きい場合,ジェットブレイクアップに至った.
本研究では,界面固化の発生が支配的となる低融点金属と冷却材の温度条件,侵入速度や射出径を明らかにすることを目的とする.このために,溶融ジェット挙動を可視化するとともに,回収した微粒化物の形状とその生成割を計測した.その結果より,溶融ジェット挙動を分類し,界面固化の発生が支配的となる条件と,その際の溶融ジェット挙動のメカニズムを考察した.