2016年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 304-1 伝熱・流動(エネルギー変換・輸送・貯蔵を含む)

[1K19-22] シビアアクシデント

2016年9月7日(水) 17:40 〜 18:45 K会場 (久留米シティプラザ 大会議室1)

座長:古谷 正裕(電中研)

18:25 〜 18:40

[1K22] BWR下部プレナム複雑構造物内ジェットブレイクアップ現象予測手法の開発

(15)高解像度解析による単チャンネル内溶融物落下挙動の把握

*鈴木 貴行1、吉田 啓之1、成島 勇気2、金子 暁子2、阿部 豊2 (1.日本原子力研究開発機構、2.筑波大学)

キーワード:BWR、ジェットブレイクアップ、数値解析、TPFIT

福島第一原子力発電所事故における炉内状況を把握するためには、炉心溶融事故発生時の溶融燃料の流動挙動を評価する必要がある。溶融燃料が炉心下部から圧力容器下部に落下する際に形成される溶融ジェットの挙動は、BWR下部プレナムに存在する制御棒案内管等の複雑構造物の影響を受けることが予想される。そこで、原子力研究開発機構では、溶融ジェット挙動について、複雑構造物の影響を含め評価できる解析手法を、詳細二相流解析コードTPFITを拡張および改良することにより開発している。本報告では、溶融物落下挙動の詳細把握を目的として、高空間解像度での単チャンネル解析を実施した。その結果、溶融ジェットの周囲速度場などの流動挙動を詳細に評価できる見通しが得られた。発表では、溶融ジェットの界面挙動や溶融物微粒化現象などについて解析結果と実験結果とを比較、検討した結果について報告する。