2016年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核融合工学 » 501-3 トリチウム工学(燃料回収・精製,計測,同位体効果,安全取扱い)

[1M01-03] 液体リチウム鉛の特性

2016年9月7日(水) 10:00 〜 10:50 M会場 (久留米シティプラザ 大会議室3)

座長:中村 誠(QST)

10:15 〜 10:30

[1M02] Li17Pb83におけるアルゴンガス及び水素同位体挙動の把握

*西川 央哲1、深田 智1、金城 真生1、片山 一成1 (1.九州大学)

キーワード:リチウム鉛、ブランケット、バブリング法

D-T核融合炉において重要な役割を担う装置であるブランケットは、固体増殖材と液体増殖材に分類される。その一つとして期待されているものが、液体増殖材である液体Li17Pb83(以下LiPbと示す)である。
LiPbはトリチウム(以下Tと示す)の溶解度が低く回収が容易であるが、回収方法に関しては確立されていない。そのため効率よくシンプルな方法でTを回収するシステムであるバブリング法について検討する。この方法を実現するためにはLiPbとArガス気泡間における水素同位体の挙動を把握し、より多くのデータを収集する必要がある。
本実験ではLiPb 中の水素をArガスのバブリングによる回収する実験を行った。また、このArガスがLiPbに多量に溶解された場合、ブランケット内の温度差により液体LiPb中に気泡が発生するなどして核融合炉の運転機器に影響を与える恐れがある。そのため、LiPb中にArが溶解する量の定量及びその挙動を把握する実験も行った。