2016年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核融合工学 » 501-2 核融合炉材料工学(炉材料,ブランケット,照射挙動)

[1M08-11] 核融合炉材料(フェライト鋼,中性子増倍材)

2016年9月7日(水) 14:45 〜 15:50 M会場 (久留米シティプラザ 大会議室3)

座長:長谷川 晃(東北大)

15:15 〜 15:30

[1M10] 多層ナノインデンテーション法によるFM鋼のイオン照射硬化の照射量依存の測定

*澤 厚貴1、橋本 直幸1、大貫 惣明1、礒部 繁人1 (1.北大工)

キーワード:ナノインデンテーション、イオン照射、フェライトマルテンサイト鋼

多層ナノインデンテーション法は、微小領域の硬度測定が可能であるのみならず、硬度が深さ方向に変化する場合にも適用できる画期的な測定法である。我々は数ミクロン厚さ内に硬度の勾配がある条件で、多層に分割して局所的な硬度を求めることに成功し、これをマルチレイヤー法と提唱している。本研究では、異なる4条件でイオン照射したF82Hフェライトマルテンサイト鋼に対して多層ナノインデンテーション法を実施し、硬度の照射量依存性を評価した。その結果、本実験で得られた硬度は(dose)nの関数となり、中性子照射実験の結果と定性的に一致した。つまり、多層ナノインデンテーションにより、ナノレベルの硬度と損傷量の関係を少数の試料から広範囲に求めることに成功した。