2016年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学 » 201-1 原子核物理,核データ測定・評価・検証,核反応工学

[1N01-05] 中性子捕獲反応

2016年9月7日(水) 10:00 〜 11:20 N会場 (くるめりあ六ツ門 会議室)

座長:静間 俊行 (QST)

11:00 〜 11:15

[1N05] 原子炉を利用した全核分裂生成物の元素変換特性

(4)放射化分析実験と燃焼計算解析によるルテニウム安定同位体の中性子捕獲断面積データの検証

*寺島 敦仁1、Nilsson Mikael2、小澤 正基1、千葉 敏1 (1.東京工業大学、2.University of California, Irvine)

キーワード:核変換、ルテニウム、中性子捕獲断面積、UCI-TRIGA炉、MVP-BURNコード

我々は、計算機シミュレーションと原子炉実験の双方に取り組むことで、核分裂生成物の核変換による元素資源創製に関する研究を進めている。中性子照射実験によって、計算コード内で使用している核データの精度及び信頼性を検証することは、計算結果の信頼性を担保する上で非常に有益である。本研究では、University of California, IrvineのTRIGA炉での放射化分析実験とMVP-BURNコードを用いた燃焼計算解析を組み合わせることによって、特に、ルテニウム安定同位体の中性子捕獲断面積データの検証をおこなった。本発表では、その検証結果を基に、JENDL-4.0における102Ruの熱中性子捕獲断面積について議論する。