2016年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学 » 201-1 原子核物理,核データ測定・評価・検証,核反応工学

[1N16-18] 荷電粒子入射反応

2016年9月7日(水) 16:55 〜 17:45 N会場 (くるめりあ六ツ門 会議室)

座長:国枝 賢(JAEA)

17:10 〜 17:25

[1N17] 169Tmへの重陽子入射における169Ybの生成断面積について

*齋藤 萌美1、合川 正幸2、羽場 宏光3、小森 有希子3、サンドール タカーチ4 (1.北海道大学大学院理学院、2.北海道大学大学院理学研究院、3.理化学研究所 仁科加速器研究センター、4.ハンガリー原子核研究所)

キーワード:生成断面積、医療用核種、イッテルビウム169

放射性同位体の応用として、医療があげられる。医療で使われる際には治療・診断の大きく二つに分けられる。これは核種の半減期、放出粒子の種類とエネルギー、化学的性質などから決まる。こうした応用を考える上で、高品質の線源を効率良く生成していくためには、様々な核反応過程による断面積データが重要となる。
今回、我々は医療に用いられる放射性同位体の中で、169Ybを取り上げた。この核種は小線源治療に用いられているほか、崩壊してできる169TmからのX線が診断分野でも利用できることが期待されている。
本実験は、RIKEN AVF cyclotronを用いて24 MeV重陽子を標的箔に入射した後にGe検出器でガンマ線を測定する、放射化法で測定を行った。標的には169Tmの金属箔を用いた。過去に酸化物標的を用いて同様の実験が行なわれており、その結果との比較を行う。