2016年秋の大会

講演情報

一般セッション

IV. 核燃料サイクルと材料 » 402-1 炉材料とその照射挙動

[2B01-08] 圧力容器鋼

2016年9月8日(木) 09:50 〜 12:00 B会場 (久留米シティプラザ 展示室1)

座長:橋本 直幸(北大)

11:20 〜 11:35

[2B07] 原子炉圧力容器鋼のき裂伝播停止破壊靭性に関する評価

*飛田 徹1、大津 拓与1、髙見澤 悠1、西山 裕孝1 (1.日本原子力研究開発機構)

キーワード:原子炉圧力容器鋼、き裂伝播破壊靭性、計装シャルピー試験

原子炉圧力容器の耐圧機能に関する健全性評価を行う上で、これまでの評価では 脆性き裂の発生を対象としてきたが、耐圧機能の喪失に結び付く板厚貫通までにはき裂伝播が停止することも考えられる。材料中におけるき裂の停止を評価するためには、き裂伝播停止破壊靭性(KIa)を得る必要がある。本報告では、国内原子炉圧力容器鋼未照射材を用いたKIa試験に加え、破壊靭性試験、計装シャルピー試験を行い、き裂伝播停止破壊靭性と破壊靭性参照温 度Toや計装シャルピーデータとの相関が既往研究と同じく良好であること確認し た。さらに、照射材の計装シャルピーデータを用いて間接的に評価したき裂伝播停止破壊靭性シフトΔTKIaと破壊靭性参照温度シフトΔToとの相関について検討した。