2016年秋の大会

講演情報

一般セッション

IV. 核燃料サイクルと材料 » 401-1 基礎物性

[2B17-20] 基礎物性

2016年9月8日(木) 16:55 〜 18:00 B会場 (久留米シティプラザ 展示室1)

座長:佐藤 勇(東工大)

17:25 〜 17:40

[2B19] 静的デブリ冷却システムの開発

耐熱材の高温熱物性

*窪谷 悟1、石渡 裕1、榊 勲1、藤井 正2、辻 隆文3、渡辺 博道4、阿子島 めぐみ4 (1.東芝、2.日立GEニュークリア・エナジー、3.中部電力、4.産業技術総合研究所)

キーワード:溶融炉心、耐熱材料、熱拡散率、比熱、熱伝導率、再結晶

静的デブリ冷却システムは、圧力容器から流下した溶融炉心を格納容器底部で安定的に保持できる手段を提供する。これにより高温溶融炉心による格納容器バウンダリの破損や、コンクリート浸食による水素発生などを抑制し、シビアアクシデントの事象緩和を行う。高温の溶融炉心(コリウム)を受け止め、保持するために高融点の耐熱材を敷設する必要がある。耐熱材の健全性を評価するために、耐熱材の高温物性データの取得を進めており、本講演では耐熱材候補材料であるZrO2緻密材、ZrO2耐火材、Al2O3緻密材、Al2O3耐火材およびタングステンの5材料について、系統的なデータの乏しい温度域における、熱拡散率、比熱、熱伝導率の温度依存性を紹介し、これらの熱物性値が温度の関数として理論的に近似できることを報告する。