2016年秋の大会

講演情報

一般セッション

IV. 核燃料サイクルと材料 » 405-3 原子力施設の廃止措置技術

[2C16-22] 原子炉解体検討(福島への適用含む)2

2016年9月8日(木) 16:20 〜 18:10 C会場 (久留米シティプラザ 展示室2)

座長:北垣 徹(JAEA)

17:20 〜 17:35

[2C20] 炉材料の強度及び微細組織への事故時熱影響の検討

(2)福島第一原発の格納容器材料への事故時熱影響による強度特性変化範囲の検討

*吉永 啓汰1、青木 勇斗1、橋本 健吾1、今野 力斗1、實川 資朗1 (1.福島高専)

キーワード:格納容器鋼、温度履歴、破壊靭性、過酷事故、廃止措置

福島第一原子力発電所1号機などの格納容器材料は、メルトダウン等に伴う溶融燃料の近接により加熱された可能性がある。また、原子炉内において水の移動が生じ、加熱された材料が急速に冷却された場合も考えられよう。TMI-2の事例でも、このような加熱及び冷却が起きたとの報告がある。このような背景から、ここでは福島第一で使用されている格納容器材料(類似材を使用)において加熱条件、冷却条件等をパラメータに熱履歴を与え、それらによる鋼材の強度特性への影響を実験的に検討した。具体的には熱履歴を与えた材料に対して硬さ試験、引張試験、破壊靭性試験、組織の観察等を行い、影響を評価した。