[2F19-24] 除染技術・デブリ処理技術

[2F20] 溶離-電着法による放射性廃イオン交換樹脂の除染技術の開発(3)

*宮本 真吾¹、岩﨑 守¹、小森 英之¹、会沢 元浩²、太田 信之²、岩佐 淳司²、石田 一成³ (1.栗田工業、2.日立GE、3.日立)

キーワード：Co-60、電着、電気透析

原子力発電所の原子炉冷却水浄化系（CUW）や燃料プール水浄化系（FPC）で使用された高線量率の放射性廃イオン交換樹脂（廃樹脂）の除染技術の開発状況について報告する。本技術では、加温硫酸を用いて、廃樹脂中のクラッドの溶解と放射性物質を溶離することにより、廃イオン交換樹脂を焼却処理可能とする。溶解・溶離に使用した硫酸廃液は、電気透析により放射性物質を除去して、循環再利用する。また、溶離廃液から透析除去した放射性物質は、電極上に金属態として電着することにより、放射性物質を安定・固定化することが可能である。
今回、小スケールでの廃樹脂処理試験により、溶解・溶離から電着までの一連処理の繰返し安定性を確認した。