2016年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 303-1 原子炉計測,計装システム,原子力制御システム

[2G01-04] 計装システム

2016年9月8日(木) 09:30 〜 10:35 G会場 (久留米シティプラザ スタジオ2)

座長:五福 明夫(岡山大)

09:30 〜 09:45

[2G01] 長寿命超ウラン元素を燃焼可能な軽水炉RBWRの開発

(14)RBWR用核計装システムの成立性評価

*岡田 耕一1、日野 哲士1、三輪 順一1、伏見 篤1、田所 孝広1 (1.日立製作所 研究開発グループ)

キーワード:RBWR、核計装、ロッド・ブロック・モニタ、中性子、核分裂電離箱

日立では長寿命超ウラン元素を燃焼可能な沸騰水型軽水炉RBWRを開発している。RBWRの燃料集合体は燃料領域が1mと既存の軽水炉の1/4であること,および中性子エネルギー分布が高エネルギー側にシフトしていることから,核計装系の成立性を確認する必要があった。今回,RBWRにおいて制御棒の誤操作を検知するRBM(Rod Block Monitor)の確立を目的として,燃料被覆管損傷が起こる前に制御棒の引き抜きを阻止可能なRBMの構成を2段階で検討した。まず,RBWR炉内の放射線環境をシミュレーション計算により導出し,得られた放射線環境に基づいてウラン同位体比を最適化したLPRM検出器の寿命を評価した。次に一部のLPRM検出器が故障した場合でもRBMにより制御棒の誤操作を検知する信号出力レベルを評価した。発表では,これらを示し,RBWRの定格運転時における出力監視が可能であることを報告する。