2016年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 303-1 原子炉計測,計装システム,原子力制御システム

[2G01-04] 計装システム

2016年9月8日(木) 09:30 〜 10:35 G会場 (久留米シティプラザ スタジオ2)

座長:五福 明夫(岡山大)

10:00 〜 10:15

[2G03] パラジウムを用いた圧力伝送器のドリフト抑制手法の開発

*桑名 諒1、新間 大輔1、伏見 篤1、原 勲1、杉本 寛幸2、市川 貴之3 (1.日立製作所、2.日立ハイテクソリューションズ、3.広島大学)

キーワード:圧力伝送器、パラジウム、水素吸蔵、ドリフト

原子力プラント用圧力伝送器の高信頼化を目的に、長年の課題となっているドリフト(計測誤差)の低減手法を開発した。このドリフトは、伝送器内部のシリコーンオイル中に蓄積した水素ガスが気泡化し、内圧を上昇させることが主な原因であると分かった。対策として、水素吸蔵物質であるパラジウムを内封するアイディアを提案し、基礎試験によりシリコーンオイル中で吸蔵した水素は放出されず、気泡化しないことを明らかにした。さらに、対策案を適用した伝送器を試作し、実機10年相当の環境においてドリフトが±1%以下に低減できることを確認した。