10:00 〜 10:15
[2G03] パラジウムを用いた圧力伝送器のドリフト抑制手法の開発
キーワード:圧力伝送器、パラジウム、水素吸蔵、ドリフト
原子力プラント用圧力伝送器の高信頼化を目的に、長年の課題となっているドリフト(計測誤差)の低減手法を開発した。このドリフトは、伝送器内部のシリコーンオイル中に蓄積した水素ガスが気泡化し、内圧を上昇させることが主な原因であると分かった。対策として、水素吸蔵物質であるパラジウムを内封するアイディアを提案し、基礎試験によりシリコーンオイル中で吸蔵した水素は放出されず、気泡化しないことを明らかにした。さらに、対策案を適用した伝送器を試作し、実機10年相当の環境においてドリフトが±1%以下に低減できることを確認した。