2016年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 301-1 炉物理,核データの利用,臨界安全

[2H10-13] 過渡解析

2016年9月8日(木) 14:45 〜 15:50 H会場 (久留米シティプラザ スタジオ3)

座長:山本 章夫(名大)

15:30 〜 15:45

[2H13] 放射線分解ガスボイドによって揺らぐ臨界事故時放出エネルギーの平均的挙動

*山根 祐一1 (1.原子力機構)

キーワード:臨界事故、エネルギー、放射線分解ガスボイド、定率反応度添加、準定常法

溶液の誤移送による臨界で沸騰に至る場合には、沸騰に至るまでに放射線分解ガスボイドによる激しい出力振動が生じうることが、仏国のCRAC実験のデータにより示されている。重大事故としての臨界事故に対する対応策の検討においては、事故後の経過時間における出力と核分裂数(エネルギー)が重要であるが、このような激しい出力振動を完全に考慮することは困難である。ここでは、平均的な出力挙動を数値的に評価する準定常法に基づいて、事故発生後の経過時間とその時刻までに添加された反応度などの関数として、生じたエネルギーの平均的挙動を表す式を導出した。実験値及び準定常法で得られたデータと比較し、実験値をよく再現することを確認した。