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[2H19] 燃料デブリの臨界管理技術の開発
(24)福島第一原子力発電所1号機PCVガス管理システム測定値を用いた中性子源増倍係数の推定
キーワード:福島第一原子力発電所事故、臨界安全、中性子増倍率、測定遅れ時間、PCVガス管理システム
福島第一原子力発電所のPCVガス管理システムで測定されるFPガス放射能濃度は、炉内の状態を知る手掛かりとなる貴重なデータである。現在計測されているXe135に加えて、Kr87、Kr88が測定できれば希ガス発生から測定までの遅れ時間(測定遅れ時間)や中性子増倍率(中性子源増倍係数)が推定できる可能性がある。そこで、1号機のPCVガス管理システムの6ヶ月間のデータを積算してK87、Kr88の放射能濃度を評価し、Kr87とKr88の半減期の違いから測定遅れ時間を、Kr88とXe135の核分裂収率の違いから中性子増倍率を推定した。その結果、測定遅れ時間は2.4~3.0h、中性子源増倍係数は0.47~0.74となった。今回は予備的に評価した暫定値であり、今後、更に推定精度を高めていく予定である。