2016年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 302-1 新型炉システム

[2I01-07] プルトニウム燃焼高温ガス炉

2016年9月8日(木) 10:00 〜 11:55 I会場 (久留米シティプラザ 小会議室)

座長:日比 宏基(MFBR)

10:45 〜 11:00

[2I04] プルトニウム燃焼高温ガス炉を実現するセキュリティ強化型安全燃料開発

(10)燃料内圧及び炉心核特性の評価

*後藤 実1、植田 祥平1、稲葉 良知1、相原 純1、深谷 裕司1、橘 幸男1、國富 一彦1、岡本 孝司2 (1.日本原子力研究開発機構、2.東京大学)

キーワード:プルトニウム、高温ガス炉、内圧、核特性、高燃焼度

燃焼度500GWd/t、1600℃以下の条件で熱化学平衡計算を行い、核分裂により生成するO2の全量がZrC被覆層と反応して固体のZrO2が生成し(O2の全量が捕獲される)、ZrCが優れた内圧抑制効果を有することが分かった。炉心燃焼計算を行い、炉停止余裕の観点からは平衡炉心の燃焼初期において少なくとも13.7%Dk/k相当の中性子吸収材を炉心に装荷する必要があることが分かった。また、反応度温度係数の観点からは特別な対策を施さなくても負の値を確保できる見通しを得た。