2016年秋の大会

講演情報

一般セッション

VI. 保健物理と環境科学 » 保健物理と環境科学

[2J10-14] 放射線(能)測定2

2016年9月8日(木) 14:45 〜 16:05 J会場 (久留米シティプラザ 中会議室)

座長:平山 英夫(KEK)

15:15 〜 15:30

[2J12] 空からの放射線計測技術の高度化

(2)航空機モニタリングにおける空気中ラドン子孫核種の影響調査(その1)

*廣内 淳1、嶋田 和真1、西澤 幸康1、眞田 幸尚1、宗像 雅広1 (1.原子力機構)

キーワード:航空機モニタリング、NaI(Tl)検出器 、LaBr3検出器、ラドン子孫核種、EGS5

原子力災害時に広範囲の放射線を行う手段の一つとして、航空機モニタ リングが挙げられる。航空機モニタリングでは、人工放射性核種のみな らず自然放射性核種からのガンマ線を測定しており、人工放射性核種の 濃度を精度よく求めるためには、自然放射性核種からのガンマ線の影響 を除く必要がある。特に空気中に存在するラドン子孫核種の空気中濃度 は常に一定ではなく、大気中ラドン子孫核種の影響を測定ごとに除去す る必要がある。本研究では、LaBr3検出器とNaI(Tl)検出器で高度ごとに 測定した計数率比(NaI/LaBr3)の違いを利用することによって、 空気中ラドン子孫核種の影響を除去する手法を開発している。本発表では始めに、EGS5で各検出器と航空機の体系化を行い、線源試験で得られた計数率とEGS5で計算した計数率を比較した結果、よく一致しており、計算体系が妥当であることを確認した。次に、高度毎に 計数率比(NaI/LaBr3)を算出し、実測値と同様の傾向が見られたこと を確認した。