2016年秋の大会

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一般セッション

VI. 保健物理と環境科学 » 保健物理と環境科学

[2J15-19] 環境修復1

2016年9月8日(木) 16:05 〜 17:25 J会場 (久留米シティプラザ 中会議室)

座長:藤川 陽子(京大)

16:35 〜 16:50

[2J17] オフサイトの核種分布特性に基づくサイト内環境中の核種インベントリの推定

(3)サイト及び周辺における土壌への核種移行挙動

*高畠 容子1、駒 義和1、飯島 和毅1 (1.原子力機構)

キーワード:福島第一原子力発電所事故、インベントリ評価、土壌、放射性核種分布

福島第一原子力発電所では事故により瓦礫や土壌、伐採木、滞留水や汚染水の処理による二次廃棄物、建屋解体廃棄物のような放射性廃棄物が多量に発生する。これらの放射性廃棄物の処理・処分には各廃棄物の核種インベントリを明らかにすることが重要である。サイト内部の汚染は分析が難しいために推定方法の確立が求められ、そのためサイト内外で調べられた汚染分布をもとにしたモデルの構築を検討している。ソースタームから汚染物への個々の核種の移行率を用いた汚染モデルを検討しており、移行率はCs-137を基準として規格化した値(輸送比)を用いている。サイト周辺の3地点で採取された表土についてCs-134、Cs-137のほかにSr-90、Pu-238、Pu-239+240、Am-241、Cm-244濃度が測定できた。各地点における上記6核種の輸送比を求め、サイト内土壌の輸送比と比較したところ、サイト周辺土壌においてもサイト内と同様に放射性核種分布は方位に依存する傾向を示した。