2016年秋の大会

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VI. 保健物理と環境科学 » 保健物理と環境科学

[2J20-23] 福島事故関連:環境放射能

2016年9月8日(木) 17:25 〜 18:30 J会場 (久留米シティプラザ 中会議室)

座長:大貫 敏彦(東工大)

17:25 〜 17:40

[2J20] 福島における汚染土壌の除染と再利用を目指したセシウムフリー鉱化法

(1)非放射性Csを飽和収着した福島風化黒雲母のセシウムフリー鉱化反応

*下山 巖1、本田 充紀1、小暮 敏博2、平尾 法恵1、馬場 祐治1、岡本 芳浩1、矢板 毅1、鈴木 伸一1 (1.日本原子力研究開発機構、2.東京大学)

キーワード:セシウム、汚染土壌、セシウムフリー鉱化法

放射性Csにより汚染された大量の土壌の減容化には、効率的な除染法と再利用が必要不可欠である。我々は非放射性133Csを飽和収着させた福島の風化黒雲母をモデル土壌とし、アルカリ混合塩を添加して低圧環境下で加熱処理を行うとCsがほぼ100%除去され普通輝石が主要鉱物として生成されることを見いだした。我々はこの結果に基づき、土壌除染と再利用を可能にするCsフリー鉱化法の概念について提案する。