2016年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 304-1 伝熱・流動(エネルギー変換・輸送・貯蔵を含む)

[2K10-15] 福島第一発電所事故関連1

2016年9月8日(木) 14:45 〜 16:20 K会場 (久留米シティプラザ 大会議室1)

座長:吉田 啓之(JAEA)

15:30 〜 15:45

[2K13] 東京電力福島第一原子力発電所炉内状況把握の解析・評価

(79)SAMPSONコードによる福島第一原子力発電所2号機の事故進展解析

*木野 千晶1、鈴木 洋明1、岡田 英俊1、内藤 正則1 (1.エネルギー総合工学研究所)

キーワード:福島第一原子力発電所、シビアアクシデント、炉心溶融、シミュレーション、SAMPSON

エネルギー総合工学研究所では福島第一原子力発電所2号機を対象に、シビアアクシデント解析コードSAMPSONを用いて事故進展を解析している。事故進展シナリオを考察する上では、炉内の圧力・温度の時系列変化を正確に模擬することが重要となる。2号機においては4日18時02分頃に主蒸気逃がし安全弁(SRV)が開かれたため、18時30分頃にRPV圧力は1MPa程度まで減圧された後、圧力が上昇・下降を3回繰り返すことが測定結果から分かっている。この内22時30分頃に発生する2回目の圧力ピークに関しては溶融デブリの落下による蒸気発生が要因とされているが、その現象を数値的に再現できていない。本研究ではSAMPSONを用いて2回目の圧力ピークを再現し得る炉内状態について詳細に検討する。