2016年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学 » 203-5 医療用原子炉・加速器

[2N17-22] 医療応用

2016年9月8日(木) 16:40 〜 18:20 N会場 (くるめりあ六ツ門 会議室)

座長:笹 公和(筑波大)

16:40 〜 16:55

[2N17] 炭素線治療用小型シンクロトロン偏向電磁石用ビームダクト内に誘起される渦電流による磁場の測定

*塩原 滉平1、岩井 岳夫2、後藤 彰3、門叶 冬樹2 (1.山形大学大学院理工学研究科、2.山形大学学術研究院、3.理化学研究所)

キーワード:炭素線治療、シンクロトロン、偏向電磁石、ビームダクト、渦電流

山形大学医学部では、省エネルギー化を特徴の1つとした重粒子線がん治療施設設置の計画が進行中である。省エネルギーを実現するためには消費電力の大部分を占めるシンクロトロン偏向電磁石の磁極間隙を可能な限り小さくすることが効果的である。その目的で高さを低減した真空ダクトの設計を進めているが、加減速時にビームダクト内部に誘起される渦電流が偏向電磁石内部の磁場分布に与える影響を明らかにする必要がある。
本研究では試作したビームダクトに対して最大1.5 T/sの変動外部磁場を与え、動的な磁場を計測することによって渦電流による影響を評価し、試作したビームダクトの実用性について議論する。