[2N17-22] 医療応用

[2N20] ⁹⁹Mo/^99mTcジェネレータ用アルミナ吸着剤の開発

(1)焼結条件によるアルミナの表面特性及び結晶構造への影響

*北河 友也¹、黒崎 文雄¹、米山 宜志¹、松倉 実¹、三村 均¹、鈴木 善貴²、滑川 要二²、土谷 邦彦² (1.ユニオン昭和、2.原子力機構)

キーワード：99Mo/99mTcジェネレータ、アルミナ、比表面積、結晶構造

診断用医薬品テクネチウム-99m（^99mTc）の原料であるモリブデン-99（⁹⁹Mo）を放射化法（（n,γ）法）により製造するための技術開発を行っている。この方法は、核分裂法（(n,f)法）による⁹⁹Mo製造に比べ、得られる^99mTc溶液の放射能濃度が低いことから、⁹⁹Mo/^99mTcジェネレータに使用されるアルミナ(Al₂O₃)のモリブデン吸着・^99mTc溶離性能を向上することが必要不可欠である。本研究では、ギブサイト、擬ベーマイト及びバイヤライトを出発原料として、焼結条件に対するアルミナの表面特性及び結晶構造に与える影響を調べた。この結果、各出発原料について、焼結温度300～1000℃×1時間で調整したアルミナの焼結温度に対する比表面積及び結晶構造への変化過程を明らかにした。