2016年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学 » 203-5 医療用原子炉・加速器

[2N17-22] 医療応用

2016年9月8日(木) 16:40 〜 18:20 N会場 (くるめりあ六ツ門 会議室)

座長:笹 公和(筑波大)

17:40 〜 17:55

[2N21] 99Mo/99mTcジェネレータ用アルミナ吸着剤の開発

(2)異なる表面特性を持つアルミナのモリブデン吸着への影響

*鈴木 善貴1、滑川 要二1、北河 友也2、松倉 実2、黒崎 文雄2、西方 香緒里1、松井 義典1、三村 均2、土谷 邦彦1 (1.原子力機構、2.ユニオン昭和)

キーワード:Mo-99/Tc-99mジェネレータ、アルミナ吸着剤、Mo吸着、Mo溶離

診断用医薬品テクネチウム-99m(99mTc)の原料であるモリブデン-99(99Mo)を放射化法((n,γ)法)により製造するための技術開発を行っている。この方法は、核分裂法((n,f)法)による99Mo製造に比べ、得られる99mTc溶液の放射能濃度が低いことから、99Mo/99mTcジェネレータに使用されるアルミナ(Al2O3)のモリブデン吸着・99mTc溶離性能を向上することが必要不可欠である。本研究では、始発原料及び焼結条件を変更し、表面特性及び結晶構造の異なるAl2O3試料について、Mo吸着特性への影響を調査した。この結果、結晶構造及び比表面積に対するMo吸着量への影響を明らかにするとともに、現行の医療用Al2O3と比較して4倍以上のMo吸着量を有するAl2O3の製作に見通しを得た。