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[2O16] α線計測用GPS系シンチレータプレートの性能と生産性向上の試み
キーワード:ガドリニウムパイロシリケート、α線計測
福島における復旧・除染作業では現場で簡便に核燃料起因のα線放出核種を検出する装置が求められている。そこで北海道大学、日立化成、JAEA、名古屋大学の4機関が協力し、凝集する傾向の強い核燃料起因のα線放出核種を位置検出能力の付加によって、天然ラドン子孫核種:核燃料起因α線放出核種=50:1の環境下での測定を目指した検出器の開発を行っている。本報告においては装置の性能に関わるGPS:Ce焼結体シンチレータの性能と生産性の向上に関する試みについて述べる。まず性能の向上に向けては原料粉にLaの添加、HIPによる成形、徐冷等を試みた。また生産性の向上のためにはLaの添加による焼結時間の短縮および再焼結・含浸作業の省略、研摩行程の規格化等を行った。性能評価のためには241Am点線源を用いたα線応答測定やレーザー顕微鏡によるシンチレータプレートの表面観察を行った。Laを添加した場合に最もエネルギー分解能の改善が見られ、9%以下に改善した。