2016年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学 » 202-2 放射線物理,放射線計測

[2O15-19] シンチレーション検出器,ガス検出器

2016年9月8日(木) 16:05 〜 17:25 O会場 (くるめりあ六ツ門 セミナー室)

座長:谷口 良一(阪府大)

16:20 〜 16:35

[2O16] α線計測用GPS系シンチレータプレートの性能と生産性向上の試み

*大西 将矢1、金子 純一1、鍋田 志生1、樋口 幹雄1、森下 祐樹2、井﨑 賢二2、山本 誠一3、石橋 浩之4 (1.北大院・工、2.日本原子力研究開発機構、3.名古屋大学、4.日立化成)

キーワード:ガドリニウムパイロシリケート、α線計測

福島における復旧・除染作業では現場で簡便に核燃料起因のα線放出核種を検出する装置が求められている。そこで北海道大学、日立化成、JAEA、名古屋大学の4機関が協力し、凝集する傾向の強い核燃料起因のα線放出核種を位置検出能力の付加によって、天然ラドン子孫核種:核燃料起因α線放出核種=50:1の環境下での測定を目指した検出器の開発を行っている。本報告においては装置の性能に関わるGPS:Ce焼結体シンチレータの性能と生産性の向上に関する試みについて述べる。まず性能の向上に向けては原料粉にLaの添加、HIPによる成形、徐冷等を試みた。また生産性の向上のためにはLaの添加による焼結時間の短縮および再焼結・含浸作業の省略、研摩行程の規格化等を行った。性能評価のためには241Am点線源を用いたα線応答測定やレーザー顕微鏡によるシンチレータプレートの表面観察を行った。Laを添加した場合に最もエネルギー分解能の改善が見られ、9%以下に改善した。