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[3F10] フェロシアン化合物高温処理時のCs及びシアン化水素の放出挙動
キーワード:放射性廃棄物、閉じ込め、セシウム、シアン化水素
福島事故汚染水処理の二次廃棄物の高温処理による廃棄体化を検討している。Csが吸着したフェロシアン化合物を模擬したスラッジ試料を窒素ガスまたは空気を掃気しながら加熱し、試料から放出されたCs量とシアン化水素量を測定した。1000℃一定の下では掃気ガス種類の違いによらず、試料中のCsのほぼすべてが放出されたが、移行経路のフィルタやガラス壁を水洗すれば回収可能であった。シアン化水素は、窒素ガス掃気条件下では約700℃まで放出が継続したが、空気掃気条件下では約400℃より高い温度では放出が停止した。400℃以上では空気中の酸素によりシアン化水素が分解したためと考えられる。