2016年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 306-1 原子力安全工学(原子力施設・設備,PSAを含む)

[3G10-13] 耐震・免震技術2

2016年9月9日(金) 14:45 〜 15:50 G会場 (久留米シティプラザ スタジオ2)

座長:蛯沢 勝三(電中研)

15:15 〜 15:30

[3G12] 原子力プラントの包括的安全性向上のための地震時クリフエッジ回避技術の開発

その5:地震時人間挙動の検討

*肥田 剛典1、高田 毅士1、糸井 達哉1 (1.東京大学)

キーワード:クリフエッジ、人体、地震体験実験、システム同定

2011年東北地方太平洋沖地震時には、太平洋沿岸の原子力発電所が津波に襲われた。その中には、所員・作業員の対応が実らず放射性物質放出を伴う事故に至った例、発電所作業員の対応により炉心損傷を免れた例などがある。大地震時に所員・作業員の安全を守ることに加えて、地震後において、原子力発電所等の重要構造物の事故拡大防止、影響低減を行うためには、発電所自体の安全性に加えて、作業員による対応が極めて重要な意味を持つ。従って、重要構造物における地震時人的被害防止に向けた対策を講じることは、激甚災害低減のために大きく貢献するものとなる。地震時の人的被害を予測するためには、人体の地震応答解析モデルを構築し、想定される地震動に対する人体の挙動を評価する必要がある。そこで本研究では、人体の地震応答解析モデル構築のための基礎的検討として、地震体験実験を行い、人体の地震応答性状について検討する。