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[3I13] 受動的安全性を持つ新しい炉容器冷却設備
(1)実機のRCCSと比較するために等倍縮小した除熱試験装置の実験条件
キーワード:炉容器冷却設備、受動的安全性、高温ガス炉、高温工学試験研究炉、超高温ガス炉、炉心溶融、冷却材喪失事故、グラスホフ数
東京電力(株)の福島第一原子力発電所事故(以下、福島事故)後、深層防護の観点から炉心損傷の防止対策が重要になった。そこで、動的機器および非常用電源等を必要とせず、福島事故のようにヒートシンクを喪失することのない、受動的安全性を持つ原子炉圧力容器の冷却設備を提案する。本冷却設備は安定して冷却できるため、定格運転時の一部の放出熱、および炉停止後の一部の崩壊熱を、常に安定的に受動的に除去できる。特に事故時において、本冷却設備が持つ冷却能力の範囲まで崩壊熱が減少した際、それ以降は非常用電源等が必要なくなり、長期間(無限時間)に渡って受動的な除熱が可能となる。一方、本冷却設備の優れた除熱性能を示すために、等倍縮小した除熱試験装を製作し、実験も開始した。また、ふく射および自然対流に関する実験条件も決定することができた。