[3J01-03] 環境修復2

[3J01] 指定廃棄物除染方法の現場試験

廃棄物抽出液中コロイド成分の組成等の考察

*藤川 陽子¹、尾崎 博明²、藤田 達也²、谷口 省吾²、高浪 龍平²、藤長 愛一郎²、ルータス ポール³、藤原 慶子¹、田中 良明¹、櫻井 伸治⁴ (1.京都大学原子炉実験所、2.大阪産業大学、3.エディス　コーワン大学、4.大阪府立大学)

キーワード：指定廃棄物、除染、抽出液、コロイド

著者らは放射性物質汚染対処特措法に定める指定廃棄物を対象とした現場試験において，廃棄物から放射性セシウムを抽出し，フェロシアン化物共沈法を適用して微量の沈殿として濃縮する技術について検討してきた。その研究の過程で指定廃棄物から抽出される放射性セシウムに非イオン性（コロイド状）の成分がある可能性に着目し、今回の研究では、この成分の特性を調べるため、現場試験において限外濾過試験を行って放射性セシウム等を分析した。また、放射性セシウムを含まない類似の廃棄物試料の抽出液について同様に限外濾過を行いICP質量分析法を用いてコロイド状の成分の組成を推定することを試みたので報告する。