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[3J04] 福島における放射性物質の分布状況調査と関連研究
(1)80km圏内における空間線量率と土壌沈着量の経時変化のまとめ
キーワード:分布状況調査、大規模環境モニタリング、空間線量率、定点測定、歩行サーベイ、走行サーベイ、土壌沈着量
福島第一原発から80 km 圏内で継続的に実施してきた大規模測定結果に基づき、空間線量率及び放射性セシウム土壌沈着量の経時変化の特徴をまとめる。事故後4年が経過したことにより、走行サーベイにより測定した道路上の空間線量率は2011年6月に比べて約5分の1に、撹乱のない定点上の空間線量率は約4分の1に減少した。これらは物理減衰による空間線量率の減少や航空機モニタリングで観測される空間線量率の減少に比べて顕著に速い減少傾向を示している。一方、平坦地における放射性セシウム沈着量は、ほぼ物理減衰に従って減少してきている。これらの減少傾向について議論を行う。