2016年秋の大会

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VI. 保健物理と環境科学 » 保健物理と環境科学

[3J04-09] 福島事故関連:放射線(能)測定

2016年9月9日(金) 10:20 〜 11:55 J会場 (久留米シティプラザ 中会議室)

座長:高橋 知之(京大)

11:20 〜 11:35

[3J08] 福島における放射性物質の分布状況調査と関連研究

(5)定点測定で観察された空間線量率の季節変化

*吉田 浩子1、金上 孝1、斎藤  公明2、佐藤  哲朗2、三上  智2、菅野  隆2、細田  正洋3、高橋  純子4 (1.東北大学、2.JAEA、3.弘前大学、4.筑波大学)

キーワード:発電所事故、空間線量率、ガンマ線スペクトル、季節変化

平成25年から、福島県と宮城県の県境に位置する丸森町筆甫及び白石市越河における10箇所の定点でサーベイメータを用いた空間線量率の測定を定期的に行っている。傾向を解析した結果、空間線量率は時間経過にともなって一定に低減するのではなく、季節依存性のあることが観察された。初夏〜秋にかけて2〜3つのピークを描きながら大きく低減し、積雪前と雪解け後では差が見られず、積雪期間中には低減していない傾向をいずれの地点でも示していた。平成27年夏から、同地点でガンマ線スペクトルの測定も定期的に行っている。本発表では、ガンマ線波高分布の解析結果と空間線量率の低減傾向との関連について検討し、考察を行う。