[PL1L01] 「ふげん」廃止措置のための残存放射能量の評価と課題
2020年代以降には高度経済成長期に建設された多くの国内商業用原子炉において廃炉に向けた準備・手続きが始まることが予想されており、安全を最優先しつつも現実的かつ合理的な廃止措置を講じる必要が求められている。これは商業炉だけでなく研究炉やその他核関連施設においても例外ではない。また、研究所や大学、医療施設等が所有している加速器施設も施設廃止措置が行われており、類似の課題に対応している。以上のような背景を踏まえて本セッションでは、廃止措置においてこれまでに経験や実績のある講師を原子炉および加速器分野の双方から招く。さらに、核データ分野から講師を招き、廃止措置プランを立てる上での基礎データとなる放射化断面積ライブラリの現状やアップデート等の計画について報告を行う。各分野における現状や今後の見通し及び共通の課題に関して理解を深め、今後の廃止措置計画の一助とすることを目的とする。