2016年秋の大会

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[PL3M] 原子力の専門家としての使命と社会との係わり方

福島事故を振り返り、改めて研究者・技術者としての倫理について考える

2016年9月9日(金) 13:00 〜 14:30 M会場 (久留米シティプラザ 大会議室3)

座長:大場 恭子(JAEA)

[PL3M01] 福島原発事故非常事態とその後の対応

一原子力災害専門家の反省

*山下 俊一1 (1.長崎大)

ご自身も被曝二世でいらっしゃり、内分泌・甲状腺、放射線医療科学を専門となさる山下俊一先生は、チェルノブイリ発電所の事故後に何度も現地に足を運ばれ、小児甲状腺癌の調査および治療に当たられた。その豊富なご経験および研究者としての信念に基づかれ、福島事故直後から現在に至るまで、積極的にご活動されている。しかしながら、先生のご発言が一部の国民の反発を受けたのもまた事実であった。
しかし、そうした状況に怯むことなく、科学の確信をもって福島での活動を続けられ、今現在も自らの信念に従って活動なさっている山下先生から、
①研究者とはどうあるべきか(研究者の責任)
②強い使命感(意思)を支えたものはなにか
③今後への思い(一般者への情報開示等に対する教訓やさらなる活動,原子力学会への期待について)
をお話しいただき、改めて原子力学会会員が社会の中でどのように立ち振る舞うべきかについて、フロアの皆さんも交えたディスカッションを行う。