2016年春の年会

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[1A04-07] 医学・生物応用1

2016年3月26日(土) 14:45 〜 15:50 A会場 (講義棟B棟 B102)

座長:吉田 浩子(東北大)

15:30 〜 15:45

[1A07] 自己組織化マップを用いたラドン吸入による微量酸化ストレスの各種評価

*神崎 訓枝1、片岡 隆浩1、恵谷 玲央1、笹岡 香織1、峯田 英幸2、金川 明弘2、山岡 聖典1 (1.岡山大・院・保健、2.岡山県立大・情報工)

キーワード:酸化ストレス、自己組織化マップ(SOM)、ラドン、アルコール、肝臓

低線量放射線の健康影響には活性酸素種が起因するが,放射線以外にも活性酸素種を生成する生活環境因子は多い。そこで本研究ではラドン吸入による微量酸化ストレスを評価するため,ラドン吸入とアルコール摂取の作用機序の異なる酸化ストレスを自己組織化マップ(SOM)で比較検討した。すなわち,8週齢・雄のC57BL6/Jマウスに,ラドン2000Bq/m3を24時間吸入後,または様々な濃度のアルコールを腹腔内投与24時間後,それぞれ安楽死させ,血液と肝臓を摘出し試料に供した。肝臓中のSOD活性等の抗酸化機能関連の指標や肝機能を分析し,得られたデータをSOMに学習させ分類と知識獲得を試みた。その結果,ラドン吸入はアルコール0.5g/kg体重摂取に相当することがわかった。そのアルコール量は許容範囲とされる量であり,従って本実験条件下ではラドン吸入によるマウス肝臓への影響も適度な酸化ストレスであったと示唆できた。