2016年春の年会

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VI. 保健物理と環境科学 » -

[1A08-12] 放射線(能)測定

2016年3月26日(土) 15:50 〜 17:10 A会場 (講義棟B棟 B102)

座長:黒澤 忠弘(産総研)

16:50 〜 17:05

[1A12] 全反射蛍光X線分析法を用いたウラン含有排水の簡便な検査法

*松山 嗣史1,2、吉井 裕1、伊豆本 幸恵1,3、濱野 毅1、酒井 康弘2、栗原 治1、藤林 康久1 (1.放射線医学総合研究所、2.東邦大学、3.千葉大学)

キーワード:ウラン、排水、全反射蛍光x線分析

排水中のウラン濃度は法令で厳密に定められており、これまで排水がこの基準を満たしていることを示すためにZnSカウンターを用いたα線計測が行われてきた。この方法では採取した排水の前処理に半日以上の時間を要するとともに、測定時間も数時間と長く、迅速に排水中のウランを測定することが難しい。そこで、我々は排水中のウランを迅速かつ簡便に分析する手法として全反射X線分析法(TXRF : total reflection X-ray fluorescence)を提案している。これまでに、この方法で法令上の排水基準値の1/10を下回る検出下限を実現しているが(処理時間+測定時間20分)、本研究では簡易エバポレーターによる濃縮を行うことによって法令上の排水基準の1/100の検出下限を実現した(処理時間+測定時間40分)。