2016年春の年会

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[1A13-16] 医学・生物応用2

2016年3月26日(土) 17:10 〜 18:15 A会場 (講義棟B棟 B102)

座長:片岡 隆浩(岡山大)

17:40 〜 17:55

[1A15] 配糖化アスコルビン酸の重粒子線に対するラジカル捕捉効果の評価

*金井 英樹1、砂田 成章1、相澤 恭1、藤森 亮2、岡安 隆一2、上坂 充1 (1.東京大学大学院、2.放射線医学総合研究所)

キーワード:放射線防護剤、アスコルビン酸、AA2G、活性酸素種

ビタミンCとして知られるアスコルビン酸(Ascorbic Acid; AA)は遊離基補足能を持ち、放射線防護剤として研究されている。これに加え、アスコルビン酸誘導体のL-アスコルビン酸2-グルコシド(AA2G)はAAに比べ化学的に安定であり、生体内に留まる期間などが長いことから新たな実用的な放射線防護剤として期待されている。そこで本研究では正常ヒト繊維芽細胞に対し、X線の他に重粒子線として炭素線を照射し、その後の長期に観測される活性酸素種(ROS)の捕捉効果をAAとAA2Gを用いて比較した。捕捉効果の評価は細胞内の酸化ストレスレベルをROSの量を測定することにより行った。AA、AA2G共にX線だけでなく炭素線照射群においても細胞内のROSを低減させることが確認された。