2016年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 307-1. 計算科学技術

[1B13-17] 熱流動現象の数値解析

2016年3月26日(土) 16:05 〜 17:25 B会場 (講義棟B棟 B101)

座長:中島 憲宏(JAEA)

16:50 〜 17:05

[1B16] シビアアクシデントにおける炉内溶融のための伝熱・流動現象のモデリング

*高畑 和弥1、PAVLDIS DIMITRIOS2、PAIN CHRISTOPHER2、酒井 幹夫1 (1.東大院工、2.Imperial College London)

キーワード:熱流束、シミュレーション、炉心溶融

炉心損傷事故のようなシビアアクシデントは、高温・高放射線量という過酷な環境下で起こるため、直接的なアプローチでの原因解明は非常にリスクが高く困難である。こうした理由から、数値シミュレーションの導入が期待されている。溶融現象は大規模な変形を伴うため、既存のオイラー法では解くことが困難とされていた。ラグランジュ法は自由液面の模擬に優れている一方で、自由液面に直接ノイマン境界条件を定義することがこれまでなされていなかった。本研究では、ラグランジュ的手法の一つであるMPS法を用いて炉内溶融現象のための伝熱・流動現象のモデリング手法を開発した。ノイマン境界条件を定義できるようになることで、輻射が支配的な環境での溶融現象を模擬することができるようになり、より現実的な問題を扱うことが可能となった。