2016年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 304-1. 伝熱・流動(エネルギー変換・輸送・貯蔵を含む)

[1C08-14] シビアアクシデント1

2016年3月26日(土) 14:45 〜 16:30 C会場 (講義棟B棟 B103)

座長:工藤 義朗(規制庁)

15:00 〜 15:15

[1C09] BWR下部プレナム複雑構造物内ジェットブレイクアップ現象予測手法の開発

(13)溶融物微粒化挙動に対する空間解像度の影響

*鈴木 貴行1、吉田 啓之2、成島 勇気3、金子 暁子3、阿部 豊3 (1.大和システムエンジニア、2.日本原子力研究開発機構、3.筑波大学)

キーワード:BWR、ジェットブレイクアップ、数値解析、TPFIT

福島第一原子力発電所事故における炉内状況を把握するためには、炉心溶融事故発生時の溶融燃料の流動挙動を評価する必要がある。溶融燃料が炉心下部から圧力容器下部に落下する際に形成される溶融ジェットの挙動は、BWR下部プレナムに存在する制御棒案内管等の複雑構造物の影響を受けることが予想される。そこで、原子力機構では、溶融ジェット挙動について、複雑構造物の影響を含め評価できる解析手法を、詳細二相流解析コードTPFITを拡張することにより開発している。本報告では、空間解像度を従来より高くした解析を実施することにより、構造物の有無によるジェット微粒化挙動の違いについて評価し、溶融物の微粒化径などについて検討した結果を報告する。