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[1F07] 高速炉の炉停止失敗事象における炉容器内終息(IVR)に関する検討
(7)ULOF再配置/冷却過程における構造健全性評価手法の妥当性
キーワード:高速炉、ATWS、ULOF、原子炉容器内終息(IVR)、再配置/冷却過程、クリープ
ULOF事象では、溶融燃料が制御棒案内管を通して低圧プレナム(LPP)に流出するが、LPPで冷却されることで事象が収束し、IVRが成立する。本報告は、上記評価におけるLPPの構造健全性評価の妥当性として、LPP構造のクリープ変形・破壊を考慮した構造評価モデルの概要説明および構造評価に使用したクリープ特性式の策定について述べる。設計で使用したクリープ特性式の適用温度範囲は800℃までであり、本評価に適用できるクリープ特性式はなかった。このため、最高1300℃までの超高温クリープ試験を実施し、取得したデータに基づく検討により、最高1000℃まで適用可能なクリープ特性式を策定した。