2016年春の年会

講演情報

一般セッション

IV. 核燃料サイクルと材料 » 405-1. 放射性廃棄物処理

[1G01-05] ガラス固化技術1

2016年3月26日(土) 10:40 〜 12:00 G会場 (講義棟B棟 B203)

座長:星野 国義(日立GE)

10:40 〜 10:55

[1G01] ガラス固化体の高品質化・発生量低減のための白金族元素回収プロセスの開発

(7)フェロシアン化物の白金族元素及びモリブデン吸着特性

*稲葉 優介1、高橋 秀治1、針貝 美樹1、鄒 遥路1、三島 理愛1、竹下 健二1、尾上 順2 (1.東京工業大学、2.名古屋大学)

キーワード:フェロシアン化物、白金族元素、モリブデン、ガラス固化体

現状の再処理工場の高レベル放射性廃液(HLLW)を閉じ込めるガラス固化工程における課題として知られる白金族元素のメルターへの沈積やMoによるイエローフェーズ形成を抑制することにより、HLLWの濃度調整や洗浄運転が不要となりガラス固化体の発生本数を大幅に減らすことやメルターからの溶融ガラスの安定流下によるガラス固化体の高品質化が達成できる。本研究ではHLLWからの白金族元素・Moの一括回収を目的として無機吸着剤の開発を行った。金属種の異なる種々のフェロシアン化物を合成し、模擬HLLWを用いて金属イオンの吸着性能試験を行った。本発表では、フェロシアン化物の白金族元素及びモリブデンに対する吸着特性と、吸着試験後の模擬HLLWを用いたガラス固化試験について報告する。