[1G12-16] ガラス固化技術3

[1G13] 厚みのある白金族元素の堆積形成を考慮したTVFガラス溶融炉の運転シミュレーション

＊朝日 良光^1,2、中島 正義¹、菖蒲 康夫¹ (1.日本原子力研究開発機構、2.株式会社ヴィジブルインフォメーションセンター)

キーワード：TVF、ガラス溶融炉、白金族堆積、粒子挙動、ラグランジュ・モデル

ガラス固化技術開発施設(TVF)のガラス溶融炉では、長期間の運転に伴い白金族元素が炉内に堆積し、保守期間を設けてこれを除去している。保守時期を適切に選定することで処理量を向上させるため、白金族元素の堆積挙動を精度よく把握・予測することが本研究の課題である。我々は、白金族粒子を質点として扱うLagrangianモデルのシミュレーションコードを開発しており、溶融炉のシミュレーションに用いている。これまでに、粒子間の接触抗力を模擬する便宜的な粒子挙動モデルを開発し、仮想的な運転条件において、厚みのある堆積領域の形成や、堆積が進行したときの炉底の温度上昇を表現可能であることを確認している。今回新たに、溶融ガラスの温度推移を実測値に近づけた計算が可能になった。発表では、実機に近い運転条件を模擬した計算において、粒子挙動モデルを導入した効果を説明する。