2016年春の年会

講演情報

一般セッション

IV. 核燃料サイクルと材料 » 402-1. 炉材料とその照射挙動

[1H09-13] SiC-2

2016年3月26日(土) 14:45 〜 16:05 H会場 (講義棟B棟 B204)

座長:長谷川 晃(東北大)

15:00 〜 15:15

[1H10] NITE法によるSiC/SiC燃料被覆管の適用技術開発計画(INSPIRE計画)の最近の成果

*朴 峻秀1、岸本 弘立2、中里 直文2、香山 晃1 (1.室蘭工大OASIS、2.室蘭工大)

キーワード:SiC/SiC燃料被覆管、事故耐性燃料、中性子照射

福島第一原発の事故以降、SiC/SiC複合材料を始めとする高い安全裕度を有する素材を用いた事故耐性燃料(ATF)の開発が世界中で活発に進められている。INSPIRE計画(Innovative SiC Fuel-Pin Research)「革新的安全性向上を実現させるセラミック複合材料の燃料集合体への適用技術開発」では、NITE法によるSiC/SiC燃料被覆管の両端にジルカロイ管を接合し、ジルカロイ端栓を用いて燃料ペレットを封入する技術を開発し、原子炉での照射を実行できる段階まで完成させた。この燃料入り燃料ピン模擬体のハルデン炉(HBWR)での中性子照射は計画期間の短縮により延期されたが、燃料を封入しない模擬体(照射セグメント)での照射が平成28年1月より開始される。この試験結果も含めINSPIRE計画の最近の成果を報告する。