16:00 〜 16:15
[1J11] 超伝導トカマクJT-60SAの建設の現状
2.真空容器の組立状況
キーワード:JT-60SA、真空容器
日本原子力研究開発機構は、ITERを支援・補完する超伝導核融合実験装置(JT-60SA)の組み立てを2013年1月から那珂核融合研究所で開始した。JT-60SAの真空容器は、直径約10m、高さ約6.6mのドーナッツ状で重量が150トン、材質が低コバルトステンレス鋼(SUS-316L)である。また、放射線防護のための遮へい水と真空容器内壁表面の脱ガス処理のための200℃窒素ガスを流すため板厚18mmの二重構造となっている。真空容器は10分割 (40°セクター7体、30°セクター2体、20°セクター1体)で製作されている。真空容器の組み立ては、真空容器10セクターそれぞれの端面(内壁、外壁)を溶接することで一体化する。本講演では真空容器の組立をメインにJT-60SA組立の現状を報告する。