2016年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核融合工学 » 501-3. トリチウム工学(燃料回収・精製,計測,同位体効果,安全取扱い)

[1L04-07] トリチウム除去,計測

2016年3月26日(土) 15:35 〜 16:45 L会場 (講義棟C棟 C105)

座長:星野 毅(JAEA)

15:50 〜 16:05

[1L05] イメージングプレート法およびβ線誘起X線計測法によるJET ITER-like wall 実験ダイバータタイル上のトリチウム分布測定

*波多野 雄治1、弓弦 一哉2、Koivuranta Seppo4、Likonen Jari4、松山 政夫1、JET contributors3 (1.富山大水素研、2.富山大理工(院)、3.EUROfusion Consortium, JET、4.VTT Technical Research Centre of Finland)

キーワード:トリチウム、ダイバータ、タングステン、ベリリウム

ITERではBeを第一壁、Wをダイバータに用いることが予定されている。これらの材料のトカマク環境下での特性を調べるため、欧州のJETにおいてITER-like wall実験が実施されている。本発表では、W被覆ダイバータタイル上のトリチウム(T)分布をイメージングプレート(IP)によるβ線計測および半導体検出ならびにIPによるβ線誘起X線計測で調べた結果を報告する。β線強度はBe堆積層で覆われている部分で高く、TがBeと共堆積していることがわかった。しかし、堆積層の厚さとβ線強度は単純な比例関係にはなく、堆積層の不純物(酸素、炭素等)がT捕獲量に影響を与えていることが示唆された。一方、β線誘起X線は主にタイル中に高エネルギーで打ちこまれたTの寄与により、その強度はコアプラズマに近い位置ほど高い値を示した。