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[1M10] 研究拠点機能向上のための遠隔技術開発
(1)楢葉遠隔技術開発センターの運用開始と遠隔技術開発
キーワード:楢葉遠隔技術開発センター、遠隔操作、遠隔検知、緊急時ロボット
東京電力福島第一原子発電所廃止措置等の原子力災害対応では、高放射線量、可燃性ガス、高温高湿度などの理由から、遠隔操作機器や遠隔検知装置が不可欠で、これらの技術開発が急務である。日本原子力研究開発機構は、これらの技術開発を加速するため、楢葉遠隔技術開発センターを建設し、一部運用を開始した。同センターでは、溶融燃料取出しや放射性廃棄物の処理処分に必要となる遠隔操作技術のフルスケールモックアップ試験、災害発生時に必要となる遠隔操作機器装置の開発を行う。加えて、ロボット性能評価標準試験法やロボットシミュレータなどのロボット等の開発のための遠隔基盤技術、原子力災害発生時の調査を行うロボット等の改良開発、軽量コンプトン散乱カメラ、レーザによるコンクリート構造物診断技術など遠隔検知技術に着手した。